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モロッコ映画「Destins Croises」

Destins Croises(モロッコ映画)ポスター
久しぶりに、映画の話です。

あるフェスティバルで、モロッコ映画がいくつか公開されていたので、そのうちの1つを見に行きました。

モロッコ映画「Destins Croises(デスタン・クロワゼ=交差する運命、という意味)」
Driss Chouika監督
アラビア語のタイトルは、「Finak aliyam」です。


40代を迎える3組のモロッコのカップルの話です。

大学時代に友達だった7人のうち、6人がメンバーの一人の家に集まるのですが…


モロッコの政情について、まったく知らなかったのですが、映画には、彼らの学生時代に繰り広げられた、政治運動なども描かれており、実際には、映画の描写よりもずっと過酷だったそうですが…

私には、この映画でも、十分ショッキングでした。


実際には、政治映画という要素より、モロッコ人男女の心理ドラマの比重が高くて、そちらも非常に丁寧に描かれていて、とても面白い作品だと思いました。

でもなにせ、政治運動やバイオレンスが、ショッキング(痛そう)に描かれているので、そっちに目が行ってしまうかもしれません。


アガディールの海沿いに立つ素敵なヴィラのマグレブ・テイストなインテリアと、主人公が奏でるウードの美しい響きも、みどころです。


ちなみに、ベリーダンスを扱った映画ではありませんが…


現れない7人目の女友達(ラジャ)の真相をめぐって、みんなが「あーだこーだ」と議論するシーンで、

国際的なビジネスウーマンになったのかも…

敬虔なイスラム教徒になってるかも…

などの憶測と共に、

パーティ好きだったから、ベリーダンサーになってるかも…

と言う憶測がささやかれ、それに対して、

「…いくらなんでも、さすがにそこまで、落ちぶれてないでしょう!

と反論があがるのですが、それが、一般的なモロッコ人のベリーダンサーに対する意見なのかな、と思いました。


ちなみに、私のこれまで出会った人からの勝手なイメージですが、マグレブ3国民の短所を一言で表現すると、

チュニジア人=とっぽい
アルジェリア人=喧嘩っぱやい
モロッコ人=執念深い

という感じだったのですが、この映画を見て、モロッコ人のイメージがさらに「執念深い」ものとなってしまいました。

(モロッコ関係者の方、すみません…)

こちらで、映画の予告編が見られます。

 http://www.destinscroises.films.ma/

本当は、痛そうなシーンは、わずかなのですが、痛い映画は嫌いなので、この予告を見ていたら、見に行かなかったかも…


メジャーなところではたぶん公開されることのない映画だと思いますが、逆にメジャーな映画にはない、とてもオリジナルで大胆できめ細かな表現をしている、優れた作品だと思いました。

そして、言論の自由がまあまあ保障されている私たちには、予想もできないほど、大変な思いをして作った映画なのだろうな、と思いました。


ちなみに、フェスティバルには、監督も足を運んでおり、映画のあとに、監督自らが質問に答えてくれたのですが、飾り気のない、普通のさわやかなオジサンでした。

監督によれば、モロッコの大学は、現在ではかなり様変わりしており、映画の中では、生活様式が西洋化していた時代(70年代)が描かれており、主人公たちはミニスカートでディスコに通い、お酒を飲んで騒いだりしていますが、今は女性は、ほっかむり、男性はひげをはやさないと寮に入れないなど、かなり保守化が進んでおり、言論の自由もかなり抑圧されている様子でした。

時代設定があわない(70年代に学生だったのは、現在60代の監督の世代)という批判もありましたが、そういうディテールを補っても、ありあまる魅力のある映画だと思いました。

JUGEMテーマ:映画
サラ * ベリーダンスがみられる映画 * 22:35 * comments(2) * -

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コメント

こんにちは。

うわー、この映画面白そうですね。 好みが似ているのかしら?  サラさんが紹介して下さる映画は何時もとっても面白そうです。

米国でも観られるかな?と思って探してみましたが、見つかりませんでした。。。

何時かこちらにも来て欲しいものです。

ベリーダンサー=落ちぶれている 

にも「・・・」ですが、本場エジプトでも、どうやらホテルやクルーズで踊る一流のトップダンサー以外は非常に低い存在と見なされているようですね。。。

モロッコや、その他中東全般でも同じような意識なのでしょうか。

ところで「痛い映画」と言えば、先日公開になった "127 Hours" という映画を観に行って、あまりの痛さに「ぎゃっ」と叫んで持っていた飲み物のカップを握りつぶしそうになりました (爆)。

簡単に言いますと、山歩きの最中に岩と岩の間に転落してしまい、腕を岩に挟まれて身動きが取れなくなってしまった遭難者の 127 時間の体験を追った映画です。

私ホラー映画は大好きで、大笑いして観るほうなのですが、これは実話に基づいているということで、ホラーとは全く違った「痛さ」があり、正視できない場面がたくさんありました。

観終わってぐったりと疲れてしまいました・・・

また脱線しましたが、もし「デスタン・クロワゼ」がこちらでも公開されたら是非観ようと思います。

Comment by @ 2010/12/02 7:12 AM
■鯨さん、

いつも映画の話に食いついて頂いて、とても嬉しいです!

この映画は、たぶん公開が昨年で、まだあまり日にちが経っていないので、もしかしたら、これからDVDが出るのかもしれませんね。
アメリカでも公開されるといいですね。

本文でも書きましたが、政治的なメッセージ性よりも、細かい描写や恋愛心理のほうが、監督としてはメインテーマなのかな、と思いました。

私は、チュニジア人とアルジェリア人しか直接ダンスの話をしたことがないので、他の国は伝え聞き程度しか分かりませんが、チュニジアとアルジェリアでは、踊るのも見るのも好き、でも、やっぱりベリーダンサーに対して、一般の人は良い印象を持っていないのかな、と思いました。

「127 hours」という時間を考えただけでも、気が遠くなりそうです・・・
ホラー映画も冒険映画もダメなのですが、そのせいで、損をしているかな、と思うこともあります。
Comment by サラ @ 2010/12/02 5:50 PM
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