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フランスのイスラム女性団体「Ni Putes Ni Soumises」などについて

映画「Dunia」を見たあと、夫と、いろんなことを話したんですが…

その1つに、フランスでも、移民の家族が女子割礼を行い続けている、という現実があります。

アメリカ、フランスなど、先進国に移民したアラブ系、アフリカ系住民が、この習慣を続けているという事実は、「ファウジーヤの叫び」を読んだ時に、どこかで読んで、知っていたのですが、フランスでは、数年前に有罪判決が出たため、かなりメディアでも話題になったそうです。

それ以外にも、アラブ系住民の間では、未成年の女の子が、知らない人と強制的に結婚させられる事例があり、学校や市役所など公共の建物には、犠牲にあった少女が連絡するための「ヘルプライン」の電話番号が貼ってあるのだそうです。

パリにいた時に、「Ni Putes Ni Soumises」という団体については聞いたことがあったし、ポスターも見たことがありましたが、実際には、「自分とは遠い世界のこと…」と思っていました。

※Ni Putes Ni Soumisesは、直訳すれば、「ふしだらでもないし、従順でもない」と言う意味。

イスラム系移民の女性がおかれている状況として、フランス人女性のように行動すれば(たとえば、年頃にボーイフレンドを作るなど…)娼婦といわれ、リンチにあったり、フランスの人権意識とは全くかけ離れた「従順」な生き方しか許されていない、女性には、この2つの道しか残されていないのはおかしい!という告発をする団体です。

詳しいことは、リンクした記事をごらんください。




調べていたら、Ni Putes Ni Soumises 元代表者の著作(原題は団体名そのまんまの「Ni Putes Ni Soumises」)が、日本語にも翻訳されていました。

また、イスラムを知る上で読みたい本が一冊増えてしまいました。

 
副題 : 混血のフランス共和国を求めて
ファドゥラ・アマラ著 ; 堀田一陽訳
社会評論社



今の私としては、ベリーダンスは大好きだし、踊るのは本当に楽しいけれど、こういった背景を無視して踊り続けることは、できない…というようなベリーダンスを楽しむ上での責務みたいなものを感じています。

かといって、何かアクションを取る用意があるわけではありませんが…

少なくとも、知っておくべきことからは、目をそむけることはしたくない…という気持ちです。

JUGEMテーマ:フランスに関するニュース 
サラ * フランスのアラブ世界 * 21:12 * comments(6) * -

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コメント

サラさんのご意見に賛成です!

こういう事実を、知ること、そして誰かに話すことが自分にできる第一歩なんじゃないかなぁと、考えています。
あとは、子供を持ったら正しいことを教える、それも大切なことだと思います。

インタビューの中で、「信教はごく個人的なこと」という文に深く共感しました。
人に強制されたり、非難されたりする対象ではないと思います。
Comment by Reshmi @ 2009/04/03 1:24 PM
■Reshmiさん、

私が印象的だったのは、NPNSのデモには、男性の参加者が結構いたことです。
そこに、イスラム女性の現実への救いを感じました。
決して、マージナルな問題ではなく、人間すべてにかかわる問題なんだ、と思う人が多くなれば、現実は少しずつ変わるような…

日本にいたら、多分、ひどい習慣を続ける、怖い人たち…というような紋切型のイメージしか持てずにいたと思いますが、私にとって、なによりのギャップ(救い)は、イスラム系の女性の明るさと、優しさ、強さです。

子供に正しい事実を伝えていくには、自分が情報を得ていないといけないわけですから、責任重大です(笑)
Comment by サラ @ 2009/04/03 4:25 PM
2005年にやはり社会評論社から出ていて、同じ訳者による「自由に生きる―フランスを揺るがすムスリムの女たち」という本を読んだことがあります。「Ni Putes Ni Soumises」のルブナ・メリアンヌというマグレブ系2世の若い女性の著書で、2003年3月8日に行われた大規模デモの話がこの中でも出てきました。「売女」と非難されないためには忍従するしかない。フランスに生まれながらも、本来なら市民として享受して然るべき権利を奪われた女性たちの状況を知り、胸がつかれました。
フランス社会に同化することを一方的に強いるだけで、実際にシテで若い女性たちがどのような暴力にさらされているのか全く理解しようとしないフランス人(白人の)や、差別と偏見に晒され、他者に対して愛や尊敬の気持ちを持てず暴力によってしか自分を守れない男の子たちに対する憤り、そして時に憐憫の気持ちが伝わってきます。
このテーマに興味がある方にはぜひご一読頂きたい一冊です。宗教・人種・自由についてずばっと切り込みつつ、未来に希望がある!と感じさせる、さわやかな読後感すらあります。

サラさんが「ベリーダンスを踊る上でこういった背景を無視できない」とおっしゃっていましたが、私もよく人から「イスラムでは女性が肌を出して踊っても大丈夫なの?」などと、ベリーダンスとイスラムとの関係を聞かれて、どうしたら簡潔かつ上手く説明できるか困ってしまうんですが。。。
いずれにせよ両者は相容れないものです。以前尊敬するある先生(アラブ系)が「ベリーダンスとはアラブ人女性にとっては『自由』を意味する。肌を隠し、家に閉じ込められ自分を主張することが許されない彼女たちの多くにとってはダンサーは夢の存在。だからこそ、アラブ人でない君たちにはこのダンスを踊ることが持つ意味をよく理解してほしい」と言っていました。少なくとも今の日本では人から非難されることなく女性が自己表現する自由があるので、そのことを感謝しつつ、異文化に敬意を払って踊っていきたいです。

Comment by MONA @ 2009/04/03 11:33 PM
■MONAさん、

本の紹介ありがとうございます。
「Ni Putes Ni Soumises」を調べた時に、この本も検索にひっかかったので、概要だけ調べたのですが、とても面白そうなので、機会があればぜひ読みたいと思います。

私にとって、ベリーダンスを、イスラム社会や女性の現状と切り離して、「楽しいから」踊るだけで済ませることはできないという思いがありますが、実際には、自分の中でも疑問が多く、とり混ぜの感情を持ち続けている…というのが現実です。

MONAさんの場合、いろんな質問にも答えていくのは、大変ですね。

イスラム社会の女性の扱い方には、疑問が多いですが、なにより、フランスにいると、イスラム女性の明るさに触れることが多く、日本ではイスラム女性と知りあう機会は少ないでしょうが、MONAさんのようなベリーダンサーの存在により、妙な偏見にとらわれる人が減ればいいな・・・と願ってなりません。

アラブ系の先生の言葉は、とても重いものがあると思います。
以前MONAさんのブログにも書かれていたと思いますが、また機会があったら、MONAさんの先生のお話を聞かせてください!

昨日、「Dans la Vie」というフランス南部のイスラム系住民とユダヤ人の話を描いた映画を見ました。
イスラム系住民の間で、お互いの行動を縛りあう、日本の田舎のしがらみにも近いような感情や、政治や民族と関係なく、アルジェリアのアラブ人とユダヤ人のおばあさんの間に友情が育まれる様子が、とても上手に描かれていて、とてもいい映画でした!
近日中に、また詳しく書きますね。
Comment by サラ @ 2009/04/04 11:12 PM
あ、言い方がまた悪かったですね・・・
細かい事実については、子供自身がおのずから知るべきときが来ると思います。
それまでに、親ができることは「男だから、女だから」という差別や区別をしないというような、人間の基礎を教えることではないでしょうか?

といいたかったのです・・・。

マシストは男性だけに限られず、生まれた子供が女子だったら母親の手で殺され、「男子を産まなければ」というプレッシャーを抱える母親のストレスも罪のない女子にぶつけられます。
(もちろんそういう社会は男性が作ったもので、元凶は男性にありますが)

実際あたしも、女だったから「穴を掘って埋めちゃえ」と生まれたときに祖母にいわれたんですよ〜。
同じ女性にそういうことを言われたという気分は、味わったことのある人にしか理解できないと思います。
(今は全然気にしてませんけど、母は相当恨んだみたいです。。。)

そういう意味でも、サラさんのおっしゃるように、男女の別なくすべての人間がこの問題について考え、改善されていくといいなと思います。

Comment by Reshmi @ 2009/04/05 12:38 PM
■Reshmiさん、

子供って、大きくなってくると、色々と親を試してくるんですよ…
「こう言ったら、どう反応するかな?」
みたいな。
なので、もちろん百科事典みたいに何でも知っているわけにはいきませんが、人間として、知らずにはおけないことは、知っておかないと…という親としてのプレッシャーは感じます。

おばあ様の言葉には、お母様はひどく傷ついたでしょうね!

うちは、女の子二人だったんですが、とても古い考えの家なのに、なぜかそこは差別なく、男の子と同じ能力を持つ生き物として育ててくれたと思います。
その点は、まわりを客観的にみられる年齢になって以来、とても感謝しています。

「レオ・アフリカヌスの生涯」にも、子どもを産めない女性のエピソードが出てきますが…今、周りを見回しても、子供が欲しいのにできない人へのプレッシャーも、本当にひどいものがあると思います。

MONAさんへのコメントにも書きましたが、週末にもう一つとても面白い映画をみたので、またブログに書きます!
Comment by サラ @ 2009/04/06 5:01 PM
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