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「レオ・アフリカヌスの生涯」

今日は、読んでいると、ダルブッカが聞こえてきそうな本「レオ・アフリカヌスの生涯」をご紹介します。

「レオ・アフリカヌスの生涯」
アミン・マアルーフ著
リブロポート
アマゾン.co.jpに掲載されていた「あらすじ」です。

イスラム教徒の子に生れ、スペイン軍に故郷グラナダを追われ北アフリカに渡り、幻の都トンブクツーはじめ地中海世界を遍く旅し、海賊に捕われローマ法王の奴隷として旅行記を著し西欧人にアフリカ大陸を知らせた実在の大放浪者の波乱万丈の生涯を描く歴史ロマン。

この本、原作はフランス語です。
(原題:Leon l'Africain)

以前から夫に、「ものすごくおもしろいから、絶対読め!読め!」と、しつこいまでに、すすめられて、フランス語で読み始めたはいいが、とっかかり文芸調な文章をフランス語で読むと、分からない単語が多すぎて、3ページ以上どうしても、読み続かず、挫折していました。

ベリーダンスを習い始めてから、イスラム世界への興味があったので、もう一度、調べてみたら、日本語にも翻訳されていたので、これを入手してみたところ、「こんな面白い話があったんだ!」とのっけから気に入ってしまい、長い話なのですが、ぐんぐん読み進み、最後は、読み終わるのが悲しくて、もう一度読みたくなり、続けて2度読んでしまいました。

(ちなみに、残念ながら現在は絶版。私は、Amazonの古本コーナーで1500円ぐらいで買いました。今見てみたら、今でも古本で1000円〜2000円ぐらいから買えるようです)

あらすじを読むと、なんだか奇想天外な話のように思われるかもしれませんが、実在の人物を主人公にしている話です。

主人公は、いつも時代のVIPの隣に出くわしてしまう運命なのですが、でしゃばらず、謙虚に運命に流されているところが、昔の日本人みたいな感じで、共感が持てます。

あと、こういう戦乱期の時代物の話にありがちな立ち回りとか、暴力的な描写もほとんどなく、逆に、家族の話や、恋愛ドラマも、とても新鮮に描かれていて、昔のイスラムの家族観や、恋愛観がなんとなくわかります。

ダンスの上手な女奴隷や、オスマン・トルコに復讐をちかうマルムークの白人美女など、主人公のまわりに登場する女性も、とてもかっこ良くて、すがすがしい感じです。

ルネサンス期のヨーロッパ側から見た小説は、数多くあると思うのですが、地中海の「反対側」から見たルネサンスやレコンキスタの小説というのは、あまりないと思います。

これまで、私も、アラビア・イスラム文化について、日本で出ている新書版の、学者が説明しているような本は何冊か読みましたが、私の頭が固いのか…どうもピンとこないものが多かったです。

特に、わくわくしながら読める本には、あまり出会ったことがなかったので、とても嬉しい出会いでした。

ちなみに、著者のアミン・マアルーフは、レバノン出身のジャーナリストで、自分の放浪する境遇と絡み合わせて、この小説を書いた…と言われています。

他にも、アミン・マアルーフの著作では、オマル・ハイヤームとイラン立憲革命が時代を超えて出てくるサスペンス仕立ての「サマルカンド年代記」や、「アラブが見た十字軍」など訳書が出ているものがありますが、フランスでは、どれもベストセラーになったそうです…


※肝心の、「レオ・アフリカヌスの生涯」は、画像が見つからなかったので、誰か表紙を見たい方がいたら、コメントください。
写真を撮ってきます(笑)

ちなみに、次は「サマルカンド年代記」を読んでみたいと思っています。

フランス語版は、買ったんですが…今度は3ページ以上、読めるかな…(笑)

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