TARTIT(
ベルベル人の音楽&ダンス集団)公演の様子の続きです。

(おまけ)
トゥアレグ族について調べていたら、心惹かれるベルベル人の女の子の写真を見つけました。
トゥアレグ族ではないみたいですが、コインの飾りもとてもキレイなので、のせてみました。
肝心の音楽ですが、男性が
民族博物館に保管してあるような素朴な皮ばりの三味線みたいなの(テハルダント)を弾いて、
女性が太鼓(ティンデ)をたたきます。イズマドと呼ばれるまん丸のバイオリンっぽい楽器もありました。それで、みんなで歌を歌いながら、手が空いてる人が、手をたたきます。
なんとなく、砂漠の夜、火を囲みながら歌ったり踊ったりして過ごすトゥアレグ族の様子が目に浮かぶような気がしました。
リズムもちょっと不思議で、決してタブラみたいに複雑なフレーズとかはないんですが、たとえば、早めの
12拍子で、不思議な手のたたき方をしてるので、まねしてたたきながら、あとで数えてみたら、1、2、4、7のところで叩いていました。
もらったパンフレットには、「
ラクダの歩みを真似たリズム」と書いてありました。
(やってみると、雰囲気が分かると思います。結構、面白い)
観客も、これを真似して叩こうとしていましたが、隣に座ってたフランス人(白人)のお姉さんは、どうしても叩けず、いつも1拍子遅れていました(笑)
肝心のダンスのほうは、女性は、衣装の関係でガサガサしていて、
かなり太めな人もいたせいか、あまりダイナミックな動きはなく、手の動きや、小さい足の動きが中心でした。男性は、みんなやせていて、女性ほど衣装の制約もないせいか(といっても、足までの丈の服なので、浴衣で踊るぐらい踊りにくいと思います)、突然
ヒップホップとか
ブレイクダンスみたいな片手を床につけて、全体重を支えてピョンピョン飛ぶ動きとか、なかなかダイナミックでした。お守りのような首飾りがピョンピョンはねていました。
キャメルウォークに似た動きとかもありました。
女性で一人、あぐらをかいて動かない人もいましたが、この人が、
手の動きと表情だけでも素晴らしい表現力があって、ほんとに、これは見ないと分からないと思うんですが、すごい人がいました。
あと、一人だけ古い三味線ではなく、エレキギターを持っている男性がいて、そこだけ妙に目立っていたんですが、音の出し方とかは控えめで、「
古いほうの楽器にしておいてもあまり変わりなかったかも・・・」、という気がしました。
それから、
ベリーダンスのザカリートと同じだと思うんですが、高ピッチで「
アレレレレレレーッツ」ってやつが1曲に1回ぐらいでてきて、時には、一人が「
アレレレレーッツハッ」とやり終わると、別の人がまた「
アレレレレーッヨット」と受けたりして、結構面白かったです。
あと、子音の「
s」だけを強調したような「
スーッ」という音を出したり、のどの奥のほうで
不満の低いため息みたいな「グゲー」って音を二人の男性が交互に出したり(書きようがない音なので、読んでる方にはよく分からないかもしれませんが)、歌に出てくる音も、すごく多様でした。
公演は1時間半あまりだったんですが、すっかり引き込まれてしまい、時代を超えたような気分になりました。
ダンスは、最初に思ってたような
ベリーダンスの勉強になるものではなかったんですが、トゥアレグ族の存在を身近に感じられたのと、彼らの音楽の世界にすごくひきこまれたので、観に行ってよかったです。
あと、なんと、
ベリーダンスの教室に通ってるクララが観に来ていました。
誰か来ないか、一応、聞いてみようと思ってたんですが、親知らずを抜いたために今週のベリーのレッスンを休んでしまったので、聞かずじまいだったので、ちょっと嬉しかったです。